東北旅行記4. 「五能線 (2)」 [旅行記]

東八森駅を過ぎるころから五能線は海に接近、日本海の海岸線を北上していく。時々併走する国道よりも海側へ出る。そうすれば車窓は一面海。天気は快晴、水平線まではっきり見える。時々荒削りの赤い地表がむき出しの海岸など、景勝地が点在しており車窓は見飽きることがない。

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五能線の車窓から。

秋田県側ではあきた白神、岩館と停車するが、まだシーズンには早いのだろう、降りる乗客はなし。駅の出迎えがなんだか淋しい。青森県に入って十二湖、ウェスパ椿山と停車。ウェスパ椿山駅では温泉帰りなのか観光客を乗せて出発。久々に大きな町に入ると深浦駅だ。深浦駅では小休止、対向列車を待つ。対向列車は「リゾートしらかみ2号」、上記の「青池」編成なので、当然の如く車外に出て迎え撃つ。

深浦10:58発。車内を回ると1号車12人、2号車23人、3号車9人、4号車12人、計56人で乗車率37%にUP。しばらくすると有名な千畳敷があるが、これは国道が海岸側にあるので国道からの方が見やすいのだろう。海の向こうに見える陸地は北海道…と思いきや津軽半島との由。北海道は残念ながら判然としないままであった。北金ヶ沢駅で運転停車し、深浦行きの普通と交換。町に再び出ると鯵ヶ沢駅に到着。そして11:43発。

鯵ヶ沢で日本海とはお別れ、津軽半島の付け根の部分を東へ横切る。津軽富士こと岩木山もよく見える。...とここからBGMが流れ車内は賑やかに。五所川原駅までの間、津軽三味線の生演奏タイムだ。演奏は1号車だが、全車両に流れるようになっている。津軽三味線の音とともに陸奥森田、木造と停車していく。演奏が終ると五所川原駅に到着。降車客が多く、ホームは賑やかに。乗車客もいるようだ。

陸奥鶴田、板柳と停車して五能線の終点川部駅に到着。2度目の方向転換で乗車中の4号車が再び先頭になる。車内からホームを眺めていると、駅舎側の1番線に弘前方面行きの列車が滑り込んできて、そして発車する。ということで弘前駅にはこの列車に乗り換えた方が5分先着なのだが、ここにきてそんなケチなことはしない。

弘前駅に到着するまでの間に、最後の車内チェック。1号車12人、2号車11人、3号車15人、4号車16人、計54人で乗車率36%。2号車ボックス席の減りが著しいが、どこで降りたのだろう。いかにも観光風だから五所川原駅で、津軽鉄道に乗り換えたのだろうか。

弘前12:47着。ここでようやく下車する。やはり下車が多いが、入れ替わりで乗車客もいる。新青森駅で東京行き新幹線「はやて」に接続するので、弘前からの需要もあるのだろう。「リゾートしらかみ」は弘前を12:52に出発、終点の青森駅へと向っていった。

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五能線のキハ40形。東能代駅。

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