「中国記」 (6) [旅行記]

芸備線の三次発備後落合行きは10:47発があるが、それでは終点で新見行きに接続しないので、12:44発の便に乗ることにする。とはいえそれまで三次にいても仕方がないと考え、暇つぶしに芸備線を広島方面へ再乗車。前日は日没後だったので、車窓の観察し直しといったところ。乗車したのは10:03三次発5861D快速「みよしライナー」。キハ47-190+3501の2連でワンマンカーだった。広島まで行くと帰れないので、途中の下深川駅で下車。11:04着。高速化されていないので、交換可能駅では通過する際でも減速するが、61分で54.6km・表定速度53.70km/hは速い方だろう。

下深川からは1858Dで三次へ戻る。広島側からキハ40-2003+キハ47-3008+キハ47-2501の3連で、この時間帯にしては珍しく非ワンマン運転だ。下深川の駅員が車掌に荷物を渡していたので、荷物輸送のための車掌常務なのかもしれない。下深川以東の芸備線は「広島市内」と言われても「?」と思ってしまうようなのどかな光景が広がる。赤くて光沢のある瓦はこの地方独特のものなのか。福塩線のときと同じく分水界は判然とせず、気がついたら川の流れが逆になっている(どうやら向原駅南方が分水界らしい)。西三次駅脇のJAの物流基地に貨物営業の痕跡を見た。...などと考えつつ、三次駅12:38着。三次駅も4度目となれば、もう勝手がわかるというものだ。

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三次駅到着後のキハ40-2003。

12:44発備後落合行き356Dはキハ120-326で運転。乗り継ぎがいいためか旅行客多数で、前回より多い14人で終点備後落合駅に到着した。14:00着。

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多数の乗降客でごったがえす、キハ120-359。備後落合駅。

まもなく木次線1447D、次いでやや遅延して443Dもやってきた。1日1回限りの、3方面の列車が集まる瞬間だ。そのうち芸備線を新見へ向かう444Dに乗車する。備後落合以東は、以西の芸備線とは違い、キハ120でも岡山電車区(岡オカ)所属車両が充当されている。というわけで車両はキハ120-359だった。1日3往復(落合~東城間)ながら乗客は30人ほどいただろう(といってもほぼ旅行客)。予想外の乗客数に身動きがとれない。車窓はきれいだが、観察できる余裕はほとんどなく、残念。渓谷を低速運転で下り、東城駅。ここから乗ってきたおばあさんが「今日はなぜこんなに混んでいるのか」という旨をつぶやいたので、やはり普段より混雑していたのだろう。東城からは別の路線のごとくスムーズに走る。実際に、落合~東城間は25.8km・途中4駅を48分で表定速度は32.25km/h、それに対し東城~神代間は18.8km・途中4駅を25分で表定速度は45.12km/hだ。備中神代駅から伯備線に乗り入れ、伯備線内ながら芸備線直通列車しか停車しない布原駅にも停まるが乗降なし。終点新見駅には15:42着。

ここから意識は「名古屋に帰る」。15:50発伯備線856Mに乗り換え、一路倉敷へ。115系の更新編成だった。高梁川の渓谷は見もので、またゆっくりと訪れたいものだ。倉敷17:02着。1本次の17:41発858M→1330Mに乗り換えて、そのまま姫路へ。19:26着。同じく115系更新車の4連だった。1分後の19:27発の新快速3526Mに飛び乗って、終点米原まで乗りとおす。当然ながら新快速は223系だ。米原21:53着。21:56発の248Fに乗り換えて、大垣22:30着。117系の8連だった。大垣からは313系の快速2550F。名古屋23:16着。岡山(18:00着)から5時間と少しか、速いな、という考えが浮かんで、旅の終わりを迎えた。

20100827_117.JPG
おまけ。倉敷で見た117系。黄色すぎて絶句......。

「中国記」了。
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