「紀伊半島680km、+2.7km」(11) [旅行記]

【7. 特急南紀8号 熊野市→松阪 123.0km】
kiha85-1102.jpg
キハ85-1102を先頭に走る特急南紀5号(折り返し南紀8号となる)。熊野市駅附近にて。

熊野市駅近辺で小休止して紀勢半島の旅もいよいよラストへ。駅のホームで待っていると、2番線に見慣れた列車が滑り込んできた。

列車は名古屋側の先頭からキハ85-12(自由席) + キロハ84-3(グリーン車・普通車指定席) + キハ84-13(指定席) + キハ85-1102(指定席)の4両編成。列車名は、特急南紀8号。紀伊勝浦発名古屋行き、上り南紀の最終列車である。熊野市駅 17:48 発。

外は日没後で暗く、“ワイドビュー”も無意味。自由席であることと、車内が混雑していることもあって、車内探訪に出かける余裕はなく、居眠りしながらすごす。熊野市を出発後、尾鷲、紀伊長島、三瀬谷、多気と停車。終点の名古屋まで乗り通すことも出来るのであるが、吝嗇家の本領を発揮して松阪駅で下車。19:35 着。しかしこの判断が思わぬ結果に…。


【7. 快速みえ26号 松阪→名古屋 85.5km】
松阪駅からは快速みえ26号に乗り換え。理由は言わずもがな、である。

松阪の一つ手前徳和駅で交換する、伊勢市行き快速みえ21号が遅れていたため、みえ26号も3分遅れて松阪 19:52 発。2両目に乗車し、旅の疲れでまた居眠りをしていると、どうやら津駅を出発したらしい。すると突然…。

20:13、津駅北方で緊急停車。眠気を覚ますに足る。すわ一大事、人身事故か…。…やはり何かと衝突したらしい、が、しばらくして踏切に放置されていた自転車と衝突したということが判明。約20分前に通過したはずの南紀8号であれば足止めを食らわずに済んだのに、吝嗇家の本領を発揮してしまったがための災難であった。

20:54、運転再開。恐ろしいほどのフルスピードで驀進する列車に乗ることになった。再起動後、河芸駅で伊勢市行き快速23号と交換。相手も30分近く待っていたはずだ。鈴鹿駅 21:09(+49) 発だが、四日市駅 21:16(+47) 発で2分も回復している。次の桑名駅は 21:27(+46) 発で遅れを回復していくのであるが…。複線区間が尽きる弥富駅で停止。憎むべき相手は亀山行き区間快速である。続いて永和駅でも交換待ちで停止し、蟹江駅では貨物列車を待って停車する。何故譲らぬ。

最後の砦である名古屋駅手前の場内信号機でも結局停止。出発する列車を待ってようやく名古屋駅ホームへと入線した。猛烈な回復運転も空しく名古屋駅 21:58(+55) 着。とはいえ東京行きの最終新幹線(21:10発)には間に合ったらしい。

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無事に名古屋駅に到着したことで、名古屋駅を起点に、東海道新幹線、阪和線、紀勢線、関西線と回って名古屋駅に戻る、紀伊半島を一周する旅がようやく終った。遅れに始まり遅れに終った、こればかりは何とも恨めしい…。

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