「惜別・岳南貨物」 (1) [鉄道]

「いつでも行けると思うと、いつまでも行かない」...岳南鉄道は訪問しようと思いながらずっと通過するだけ、加えて貨物輸送廃止は去年の8月ごろに既につかんでいたが、まだ時間があると思って後手に回していたら、あっという間に3月。廃止される月になってしまった。ここに至ってようやく重い腰を上げた。2012年3月1日(木)、岳南鉄道訪問。18きっぷ初日でもある。


朝方の名古屋圏のJRは快速がなく遅いので、豊橋まで名鉄で出る。豊橋 06:49 発916M(211S11+313W4)、島田 08:19 発426M(313T12+211LL7)と乗り継いで、09:29 吉原駅着。吉原は岳南鉄道の起点だ。

わざわざ早起きしてこの時間に来た理由は、4往復ある貨物列車をすべて観察しようと思ったから。JRのホームから岳南吉原駅の構内を望むと、19両と3両のワム80000形が貨物ヤードで2列に並んでいる。そばには茶色の電気機関車・ED402がいる。眺めていると機関車は動き出し、3両のほうのワムに連結した。作業が終わると1両だけの短い普通列車がやってくる。これを待ってワムを牽いて機関車は発車する。貨物時刻表にある、09:37発比奈行きの、1本目の貨物列車だろう。そう思ってホームからの観察を終了した。

岳南吉原駅へと出向く。待合室はポスターだらけだ。岳南鉄道の窮状を訴えるポスターもある。列車に乗車はせず、駅で自転車を借りる。ということで最初はサイクリング。この日の富士市は絶好のサイクリング日和というべきか、晴れている上に適度に風が吹き涼しく、しかも綺麗に富士山が見えている。

自転車で駅の西側にかかる跨線橋に上る。...と、駅構内にはまだ機関車がいた。そしてワム3両の位置が一つ北側の線路に移っている。機関車は19両の方のワムに連結され、パンタを上げたまま待機中と見える。どうやら吉原発比奈行きの貨物列車1本目は運休。そして比奈10:07発吉原行きの列車も運休。出鼻を挫かれる。

気を取り直して、吉原~ジヤトコ前間、左富士交差点近くの撮影地へ。富士山と絡めて撮れる有名な撮影地なだけあって、カメラが5台ぐらい既にある。とりあえず、富士山を背にする側のポジションで江尾行きの下り普通列車を撮影し、富士山を望むポジションで次の吉原行き上り列車を撮影。この後やってくる貨物列車は、機関車を前にしたいこともあり富士山が写らない側で。吉原 11:14 発比奈行き2本目の貨物列車は、予想通り先程のワム19両でやってきた。

gakunan.JPG
富士山と7000形。

ed402.JPG
ED402牽引の貨物列車。
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