武豊線各駅調査 (2)

武豊線各駅の調査の続き。

【石浜駅】

石浜駅のホームは相対式ホーム2面2線。西側を1番線（上り線）、東側を2番線（下り線）とする。1番線側が直線で、分岐側となる2番線には60km/hの制限速度がかかる。

ホームの有効長は6両分+αで、1両分+αの上屋がかかる。開業時から無人駅なので駅舎はなく、1番線側に出入口が空けられている。1番線の上屋は継ぎはぎで、形状の違い興味深い。出入口の上屋はH形鋼柱（資産標は1999年10月）で、その右脇にある待合所（同1973年3月）の右手の上屋はH形鋼柱（同1999年10月）、一方で出入口左脇の上屋は鋼管柱（同1979年12月）だ。2番線は鋼管柱（同1995年1月）の上屋が立つ。跨線橋の建設時期は判別できなかったが、2番線は1989年10月に増設されたもの。

出入口に入場・出場用各1台の簡易TOICA改札機があるほかは、利用客は多いほうだが設備はない。


石浜駅ホーム。左手が1番線、右手が2番線。

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【東浦駅】

貨物線の衣浦臨海鉄道碧南線の分岐駅である。それを除けば配線は石浜駅と大差は無く、相対式ホーム2面2線で、西側を1番線（上り線）、東側を2番線（下り線）とする。1番線側が直線というのも同様（ただし分岐側の制限速度は35km/h）。碧南線は1番線・2番線の双方に繋がっており、左側通行限定なので旅客列車と同じ線路を通る。線路の有効長がホームに比べてかなり長く、ホームから400mほど南方の地点から碧南線が分岐している。1番線裏側の大府寄りに、元貨物用と思しき側線が延びていた。

駅舎は木造で、1番線側にある。資産標には昭和22年（＝1947年）10月とある。有人駅（業務委託駅）でみどりの窓口や有人改札もある。自動券売機1台、入場・出場各2台の簡易TOICA改札機があった。トイレは改札内だが駅舎とは別建物（資産標は1984年12月）。ホーム南端の跨線橋（昭和52年＝1977年8月竣工と刻印あり）で1番線と2番線を繋いでいる。

ホーム有効長は6両で、4両分を嵩上げし、1番線は2両分・2番線は1両分の上屋がある。1番線の上屋は嵩上げ時に作り直したのか資産標は1999年10月。2番線の上屋は継ぎ足したらしく、跨線橋側が1977年8月と1999年10月とある。


東浦駅駅舎。

跨線橋から停車中の貨物列車を望む。南方に有効長が長いのがわかる。

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【亀崎駅】

亀崎駅は武豊線の各駅で最も利用客が多い。そのわりに構内は小さめで、島式ホーム1面2線である。他駅と異なり、東側が1番線（下り線）、西側が2番線（上り線）。制限速度がつくが一応1番線が直線で、分岐側の2番線は35km/hの制限速度がかかる。2番線外側の武豊寄りに草に埋まった側線が1本。その武豊側の終端にシャッター付の小屋（保線車両庫か？）が建っていた。

ホームの有効長はそれまでの駅より短めで、4両分はあるが6両分はない。ホームの有効長が短く、幅も狭いので、同時に両側から列車が入線すると安全側線があるものの迫力がある。上屋は2両分ある。1番線をまたぐ駅舎側への跨線橋は昭和41年（＝1966年）3月30日竣工と刻印され、跨線橋から駅舎までの通路の上屋も資産標は1966年3月とある。

駅舎は「開業時からある現役最古のもの」と言われているが、少なくとも2代目であろう信じる（理由はウィキペディアにも既に書かれている）。資産標は明治19年1月になっているのだが、やはり疑わしい。ただし、木造で趣のある駅舎だということは間違いない。古いとはいえ自動券売機1台と入場・出場各2台の簡易TOICA改札機が漏れなくある。有人駅（業務委託駅）、みどりの窓口・有人改札あり。改札内の駅舎建物に設置されたトイレも渋い。


亀崎駅駅舎。現役最古といわれるがそうではないと私は信じる。

ホーム。右手奥が駅舎。

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