「中国記」 (1) [旅行記]

2010年8月26日(木)・27日(金)の2日を使って旅行を敢行、その記録。

今回は中国地方へ。今年の5月にJR西日本が発表した赤字ローカル線廃止の動き―それに該当しそうなローカル線を周る、2日で。

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旅の始めは、25日(水)の23:00名古屋駅発の夜行高速バス「セレナーデ号」。今日は中国ジェイアールバスの運行だった。2階建てバスの2階に乗車し、そのまま三次駅前バス停へ。本当は高速バスは使いたくないが、本数が極めて少ない路線で、工程を組むのが難しすぎて、結局これに。三江線の始発422Dが発車する直前(05:47ごろ。降車した直後に笛の音)、三次駅入口の前に到着。

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中国ジェイアールバス「セレナーデ号」。

三次駅で暫し休憩の後、乗車するのは芸備線上り始発列車の350D。脇の留置線から入換作業の後3番線に到着し、対向列車351Dの到着を待って06:56に出発した。広島方面からの接続はないので、乗客は旅行客ではなく地元客が主。三次駅出発時点では14人だった。車両は広島運転所(広ヒロ)所属のキハ120-320、車内はセミ・クロスシート。

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三次駅留置線に停車中のキハ120-320。

乗客は高校生が中心で、三次以降の各駅で徐々に拾っていく。備後庄原到着時点では30人ほどだろうか。庄原市中心地の同駅では高校生が降りる一方で、同数程度の高校生が乗車してきた。備後庄原以降の西条川沿いの区間は20km/h制限など速度制限が連続した。備後庄原~高間では6kmに11~12分、平子~備後西城間では4.2kmに9~10分もかかる。旧比婆郡西城町の中心地・備後西城駅で高校生が一掃され、乗客は6人に(うち1人は次の比婆山で下車)。比婆山~備後落合間は20‰前後の急勾配を常に20~40km/h程度の低速で運行し、5.6kmを15~16分という驚愕のスピード。深い沢の脇を、木の枝に車体をぶつけながら走り、まるでトロッコ気分。終点備後落合には定刻通り08:17着。駅周辺は特に何もない。

芸備線のこの区間(三次~備後落合間45.7km)は、1日9往復の列車がある(そのうち2往復は三次~備後庄原間。また三次~塩町間は福塩線直通列車8往復がある)。所要時間は約1時間20分。これを1986年11月改正時点と比べてみると...、普通列車は1日9往復(一部区間が違うが)。所要時間も互角だが、これは途中の停車時間が長いためで、それを省くと早い。比婆山→備後落合は勾配を上る上り列車でさえ9~10分であり、速度面では明らかに退化している。また、広島~松江間の急行「ちどり」と、広島~備後庄原・備後落合間の急行「たいしゃく」も各1往復運行中。塩町・備後庄原・備後西城に停車(下り「たいしゃく」は備後庄原まで普通)し、この区間を51分(最速)で駆け抜ける。

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